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【インタビュー】愛媛県西予市「森のようちえん」とその先。「自分たちの生きたい環境=子育て環境」が理想。

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こんにちは!aimiです。

今回は、高知県を飛び出し初の取材記事をお送りします。

というわけで愛媛県西予市で「森のようちえん」事業を行っていらっしゃる、加藤ご夫妻にお話を聞きに行ってまいりました。

ご縁があり、奥さまの加藤千晴さんとは「四国女子会」で繋がらせていただきました。

今回コンタクトを取りまして、なんと「郷(ごう)に入る」カテゴリー・第1号となっていただけることに!ありがたいことです。

まず、「森のようちえん」事業についてさらっと説明いたします。

「森のようちえん」事業とは

森で多くの時間を過ごした子どもたちはやがて成長し、森林や自然環境への関心の強い大人へとなっていき、
自ら行動する持続的で健全な社会を次世代へつなぐ一人として多様な 社会と連携し、自立的に動くことでしょう。

こうした自治体の取り組みが少子化対策、子育て世代の定住促進に繋がること が期待できます。

~「NPO法人森のようちえんネットワークHP」より引用

そして、加藤ご夫妻が実際おこなっているホームページから

身のまわりにたくさん自然があっていいなぁと思う一方、
子どもの数が少なく、娘を他の子どもと外で遊ばせたいと思っても、なかなかそういう場がないなぁ・・・。
そんなことを感じながら1年が経ち、「ないのなら自分たちで作ってしまおう!」ということで始めたのが、この活動です。

~「ノヤマカンパニー」HPより引用

加藤ご夫妻のバイタリティーさが、うかがえますね。

今回「タケノコ掘り」の活動後、旦那さまの雄也さん、奥さまの千晴さんにインタビューさせていただきました。

【加藤雄也】愛媛県今治市出身。
大学でカビのDNAや自然保護制度について研究した後、埼玉県で環境保護団体職員に。
エコツアーの企画や公園の管理、幼児・小学生向けの自然体験イベントの運営などに10年ほど携わる。
2015年から西予市の地域おこし協力隊(ジオパーク担当)に着任。
現在フリーで活動中。

【加藤千晴】山口県下松市出身。
大学で農村の水辺の生きものについて研究した後、ダンナと同じく環境保護団体職員に。
魚やタカの調査、自然の豊かさを評価する方法の研究などにかかわった後、web制作会社に転職。現在は仕事も子育てもフリースタイル。

「森のようちえん」について

※主に雄也さんにお話聞きました。

活動を意識し始めた時期

2015年の秋です。

2015年から西予市の地域おこし協力隊(ジオパーク担当)に着任し、半年後に無理のない範囲で月1回の活動から始めました。

その後、隔週1回、週1回と回数を増やしていくことにしました。

現在は、 『週2回(通常の活動)&月1回「野山のがっこう」(イベント)』という活動形態になっています。

見学させていただいた、タケノコ堀のあとのお散歩の時間のお写真です。

運営する際に意識していること

とことん自然と触れ合う活動

場所は屋外。特別悪天候でなければ、雨のときでも外で開催することにしています。

地域の人と触れ合う

私たちは移住者ですが、地域にはいろいろな特技を持った素敵な大人たちがいます。
今日のようにタケノコ堀りをさせてもらったり、田植えをさせてもらったりと、いろいろな形で地域の方に運営にご協力いただいています。ありがたい限りです。

大人が見守る姿勢

「危ない!」「汚い!」「ダメ!」「早く!」といったマイナスの言葉はできるだけひかえます。

※今回の「タケノコ堀り」の活動で、大人たちが食事の準備をしている間、子供たちは子供どうしで遊んでいたのですが、ちょっとしたハプニングがありました。

その際も、その親御さんだけが子供のところに駆け寄るのではなく、近くにいた大人みんなが自分の子だとは関係なく、声をかけたり、けがの対処をしていたことが印象的でした。

まさに「大きな家族」という感じ。

今後の「森のようちえん」事業について

森のようちえんでお金を稼ごう、というつもりは今のところあまりありません。

あくまでも「自分たちのやりたいこと」の延長であるという意識で活動しています。なので現在は活動費は100円/回で運営しています。

人が集まらないからやらない、ということではなくたとえ参加者が「ゼロ」の日も自分たち家族だけで活動をしている日もあります。

仕事になるからやる、儲からなければやらない、といったことではなく、自分たちにとって必要だからやっているという感じです。

メディア発信(ブログ)について

※千晴さんは現在「かとう家のこばなし」というブログを運営されています。

筆者aimiもブロガーということで、お話聞きました。

ブログを始めたきっかけ

以前PR会社のブログマーケティング部に勤務していたこともあり、

  • SNS→資産化できない
  • ブログ→資産化できる

ことはよく理解していました。ネット環境とPCがあれば、誰でも発信可能です。

情報を欲しい人に届けたい

これは「森のようちえん」のブログでのはなしですが、「お孫さんを通わせているというおじいちゃん・おばあちゃん」「親戚のおじさん・おばさん」の情報共有の場にもなっているのだとか。

想像を超えた読まれ方をしていることは、最近の気づきでした(笑)

もちろん、多くの人に活動内容を知ってもらいたいですからありがたいです。

大きなタケノコがほれました~

さらに届けた人が行動してくれたらうれしい

私のブログのキャンプ場の記事で「千晴さんの記事、役立った」と言われることがあってうれしかったです。

誰かの行動に関わっていける、ってすごいことだな、と。

自分たちの振り返り

さらに自分たちの振り返りにもなるのでとても役立っています。

今回であれば、「タケノコ堀りが少し時期的に遅かった(実際少し遅かったようでした)」ということを記録しておけば、来年見たときに時期設定の目安になるな、とかですね。

最近はブログではなく、思ったことがあれば「note」のほうにさらっと書くようにしていますね。

1000文字以上書かないとブログだと物足りなく感じますが、「note」だと気負わなくていいのが気に入っています。

メディアを使って感じたこと

地方暮らしをしているとやはり「発信」は重要だと思っていて、発信することによって「自分はこういう人だ」とある程度人となりは出せているので、極端に価値観の異なる人とは適度に距離を保っていられるように感じています。

発信して、「価値観を伝えることで、活動がしやすくなった」と感じることはときどきありますね。

メディアに限らずですが、

  • 何でもかんでも顔を突っ込まない
  • できないことは、理由をきちんと説明して真摯にお断りするか代替案を考える

ということは意識しています。

持続可能な地方移住を目指して、現在おこなっていること

※主に雄也さんにお話聞きました。

「持続可能な地方移住」は移住前から強く意識していました。

もともと移住前から行政相手の仕事をしていて、「協力隊が終わった後もそういう仕事をするんだろうな」とは思っていました。

最近、環境マイスターの認定を受けたこともあり、講師派遣業に力を入れ始めています。

愛媛県内の学校(保護者団体も含む)に関しては県が謝金を負担してくれるようになりました。

愛媛県「環境マイスター派遣制度」とは

愛媛県に登録されている「環境マイスター」を地域や学校などの環境学習会に講師として派遣し、自主的な環境保全活動を支援する制度のこと。

協力隊の任期終了後の収入源の1つになればいいな、と思い登録を申請しました。

大洲市にある国立青少年交流の家でも研修指導員として登録していて、自然体験活動の指導などを行っていく予定です。

また協力隊のときにお世話になっていた「ジオパーク」担当の仕事も引き続き、業務委託という形でやっていく予定です。

また、「自伐林業」の取り組みをしている西予市野村の活動にも参加しています。

このように、子育てと両立できる範囲で、何本かの柱の中で自分たちの暮らしを確立できたらいいと考えています。

加藤ご夫妻’s持続可能な地方移住をするためのポイント

森のようちえん

私が印象に残ったのは、「自分たちがこの活動をやることで救われている」という言葉でした。

つまり加藤ご夫妻がやりたいことは、「大人も子どもも、楽しめる場所をつくる」ということなんだと私は感じました。

2017年度まで地域おこし協力隊の活動が忙しかった際も「森のようちえん」の活動があったからこそ、バランスが取れていた部分もあるそうです。

また、加藤ご夫妻は今後のために幼児教育・保育士資格の勉強中です。

収益を得るための活動

  • 愛媛県の「環境マイスター」派遣事業
  • 大洲市の研究指導員
  • 「ジオパーク」の仕事
  • 「自伐林業」の仕事

引き続き仕事を受けていき、より広い活動範囲へしていきたい。

ただ、「子育てをなげうってまでする気持ちはない」と強い気持ちをお持ちでした。

「やりたい活動」と「収益を得るための活動」をどう交えていくか?

当たり前の話ですが、収益がなければ地方で暮らし続けることは不可能です。

しかし、人生お金ばかりではない。バランスが大事であるということを加藤ご夫妻をインタビューして再確認しました。

私自身も、「地方に来てまで自分の全く興味のない仕事はやりたくない」と思っているひとりです。

移住後仕方なくベクトルの違う仕事をしている方も知っています。

「何を重要視するか?」は人それぞれ。

自分や家族のライフスタイル、人生設計に合った仕事を探すのは、いまだ難しいものです。

地方にある仕事にそのまま就職することしか考えない人と、地方にある仕事に自分のスキル・能力などを追加することでどういう新しい事業が生まれるのかを想像できる人との差はあまりにも大きいのです。

インタビューさせていただいた「池田屋」さんの2階から。古民家を改装されたカフェです。

まとめ

当ブログの初インタビュー記事、いかがでしたでしょうか?

加藤ご夫妻のお話を聞いて、「地方で暮らす」という強い覚悟が感じられ、「ナリワイ」とは何か?今一度考える必要があるなと個人的に感じました。

私自身ライターとして「やりたいこと=お金をいただくこと」の楽しさを知ったのはごく最近だったのですが、まだまだ少額ですし、全時間を注げば結果が出てくるというものでもありません。

私たちの住む高知県もそうですが、自然はいくら豊かでも若者が集まる場所や、子育て世代の親御さんが子供を遊ばせる場所が極端に少なかったりするんですよね。

周りにも、「よりよい子育て環境を求めて」移住された方が多くいらっしゃいます。
何を優先したら自分やお子さんが喜ぶのか?考える人が増えてきているのもうなずけます。

私たち夫婦だけでなく、地方移住をぼんやりと考えている方、移住したけどもやもやしているよ、という方々の手助けになれたら幸いです。

以上、『「自分たちの生きたい環境=子育て環境」になるのが理想。愛媛県西予市「森のようちえん」とその先』の記事をお送りしました。

愛媛県西予市「森のようちえん」のお問い合わせ

  • 毎週火・金曜日 10:00~14:00
  • 毎月1回、野山のがっこうとしてのイベント

が開催されています。

詳細はこちらをご覧ください。

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