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快晴の土曜でもすれ違い1ケタ!きわめて難しい残雪「石鎚山」・二ノ鎖小屋泊のご来光登山!【愛媛県西条市】

登山レポート/愛媛県
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こんにちは!aimiです。

四国に移住してから念願だった、残雪期石鎚山の小屋泊をしてきました。

というのも、2016シーズンは暖冬で、まだ四国の山を知ってなかったのもあり、行った事がないほかの山に登っていたらあっという間に春。チャンスを逃してしまってました。

2017年度冬シーズンの四国雪山の状態

2017年11月末にガッツリ初雪が降ったのは記憶に新しいです。

11/20、たまたま剣山系の山に遊びに行っていましたが、観光案内所の方が『10日くらい早い』とおっしゃってました。その後すぐ溶けはしましたが。

その後も気温が低めの日が多かったので、比較的お野菜が豊富といわれている高知でも野菜の高値が続きました。

2017年冬シーズンは

  • 雪が多かった
  • 気温が低かった

また、このアタック日2018/3/2(金)に関しては前日まで『春一番』が吹き荒れ、大雨も降っていたため

  • 雪崩の心配
  • 雨が雪を溶かしアイズバーン化している可能性

は十分想定し、同行者と『無理せず行けるところまで行く』ことを条件に決行することに。

なんと言っても『石鎚山』は四国内では再難関といっても過言ではない山ですから。

当日の冬装備(夏装備にプラスしたもの)

ピッケル

石鎚山では夜明峠手前から使用頻度が増えました。それまではストックでも大丈夫です。

ロープウエー乗車時は刃先が危険なので、カバーをつけておきましょう。

雪に突き刺しながら3点支持で登っていく道具です。

ピッケルカバー

ピッケルの刃用

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石突き側の刃用

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10本爪アイゼン

後述する『冬靴』と相性がありますので、必ず登山用品店で試着をしましょう

厳冬期用・登山靴

冬山をやりたい!と思う方には購入をオススメします。夏靴と大きく違う点は保温材が入っているか否か。

バラクラバ(目だし帽)

2重手袋

必ず防水のものを、インナー手袋は濡れたとき用に予備を一組持っていきましょう。

冬用アウター

回し者でも何でもありませんが、個人的にもっぱらファイントラックがお気に入りです。

いいものは一つ持っていれば十分。「安物買いの銭失い」にはなりません。

今回のコース

1日目:駐車場→石鎚登山ロープウエー下谷駅→成就駅→成就→夜明峠→二の鎖小屋(泊)歩行時間4時間弱
2日目:二の鎖小屋→弥山→二の鎖小屋→夜明峠→石鎚登山ロープウエー成就駅→下谷駅→駐車場 歩行時間6時間 ≪2日間合計…往復約11キロ・標高差700m程度≫

往路

駐車場→石鎚登山ロープウエー下谷駅→成就駅

ロープウエーの乗り場近くに有料駐車場があります。私は友人の車で乗り合わせできたので1台分のみの料金しかかりませんでした。

乗り場に近いほど一番高いので、いちばん遠いところに。2日間だとかかりますからねw

安いところだと400円/日というところがあります。平日なのであいていて、かなりラッキーでした。

乗車します。すいてて快適です

この日はとてもあったかく、成就駅で10度近くありました。

濃い青い線がPM2.5だそうです。うわ~

乗り始めは雪がなし

日本一の標高差のあるロープウエー、はじめは雪がなかったのに徐々に雪が出てきました

成就駅→成就→夜明峠

鳥居の向こうには雪のがたっぷりの山々が!

わくわくがとまりません。行けるところまで行きましょう!

成就社につきました!ここまでは圧雪されていて歩きやすかったです。アイゼンもまだつけていません

郵便やさんに会いました!成就からの帰りだそうです

友人は17キロ程度の荷物。私も15キロ以上はありました。ゆっくり進みます。

だんだん傾斜がきつくなってきました

ここから夜明峠までは一度下ってまた登る・・・・げっそりしますよ

夜明峠に来ました!とても開けていて気持ちがいい場所です。霧氷(雨氷)も少しですがついてきました

絶景二人占め!今夜は小屋どまりの方はいないようです。

夜明峠→二の鎖小屋

ここからは突き上げていきます。ピッケルにもちかえ、三点支持を意識して。

足一本置き場しかないようなところもありますので注意しましょう。

アイゼン、ピッケルを良く利かせて歩きます。日陰は締まっているので、歩きやすいです

二の鎖小屋につきました!屋根の上の雪は半分解けています

二の鎖小屋の上部から

小屋のすぐ横に雪洞がつくってありました

しまなみ海道方面

小屋に荷物を置いたら、上部の様子を見に行ってきます。

途中ですれ違った方が

『今日は誰も登頂していない』『トレースがどこそこにある』『きわめて雪の状態が悪いから無理しないように』

とおっしゃっていたので、どうかな~と思っていたのですが、小屋のすぐ上でトレースはなくなっていました。ここで引き返したのでしょう。

前日は大雨。さらにこの日は金曜日であり、3人しか会わなかったので無理もないです。

人数が多ければいけるという確証もありませんが、多いほうがトレースが力強く踏み固められるため、歩きやすくなることには違いないので。

落ちたらアウト的な場所です。緩んだら雪崩の可能性も

aimi
aimi

この状態の悪さはさっぱり諦めがつくくらいだね

あっけなく小屋のすぐ上で敗退。おとなしく小屋に帰ってお鍋を作ることに!

小屋泊のお楽しみ!お鍋と日本酒に酔いしれる

暗くなってきたら雰囲気満点になりました!モンベルのランタンでほっこりしっぽり夜は更けていきます。

このランタンカバー、防災時にも優秀ですね。ひとつのヘッドライトだけで2役してくれると荷物も減らせます。

今回2~3人用のお鍋を担ぎ上げました。手分けして持ち上げると軽くなります

ヘッドライトをランタン化させることができるこのアイテム。手放せません。日本酒はプラカップで軽量化。

白だしのとり鍋です!〆はうどんで。

おなかがいっぱいになってシュラフに包まっていたら、あっという間に爆睡していましたw久しぶりの重装備で疲れてたようです。

翌日の日の出は6時10分くらい。アラームを5時40分くらいにかけて、おやすみなさ~い!

小屋の前の雪の山に固定して、三脚を立てます

しまなみ海道方面!

二ノ鎖小屋からご来光を拝む

アラームどおり目覚めて、外に出てみるともう空が白んできました!

星もきれいです。前日は満月に近かったので期待していませんでしたがうっすら見えました。

マジックアワーという時間、大好きです。寒いのも忘れて30~40分は外にいましたw

・・・貼るホッカイロは必須です。

雪面はアイスバーンなので、油断して転ばないようにしましょう

まもなく、出そう・・・・そのときはやってきました!

でた~~!キレイ!

赤く染まる二ノ鎖小屋

とってもきれいな朝焼けが見られました。

天狗岳や弥山に行かずしても、日が出る方角が開けていたので大丈夫。夕焼けは弥山に行かないと見れませんでしたが。

復路

二ノ鎖小屋→夜明峠→石鎚登山ロープウエー成就駅

昨日もがいた小屋の上部でしたが、まだ時間もあるので悪あがきしてみるか、と再び挑みましたがあまり変わらず敗退。

状態が極めて悪いのは変わりありません。これから雪が解けてもっと悪くなるでしょう。

弥山はあきらめておとなしく帰ることに。

朝ごはんは昨日の鍋の残りにご飯を入れ雑炊です。

さらに友人がフレンチトーストを作ってくれました♬

朝の小屋内の気温はマイナス3度程度でした

湯気が半端なく出ます。寒いからですね。

粉砂糖を振りかけてフレンチトーストの出来上がり。しっかり食べてから出発!

昨日と同様快晴です!

午後からは崩れる天気予報のため、登ってくる人が少ないとは思いますが、細い場所もありますのですれ違い時には注意し声を掛け合って進むということを決めて、出発です。

振り返ると、山頂が。残念ですが、また今度ですね

深いところで、これくらい。ラッセルの場所はありませんでした

瓶が森もずいぶん黒い場所が目立っています。もう春ですね

半分標識が埋まっていますね

成就。重いので長く感じました

先ほどの瓶が森とうって変わってどんよりになってしまいました

ここまでくればもう安心。下りなのでアイゼンははずさずに乗り場まで向かいます

待ち時間の薪ストーブに癒される

このロープウエーは石鎚スキー場のお客さんも乗るので、土曜は結構混んでいます

まとめ:残雪期の石鎚山は人を寄せ付けない山になっていました

実は、下山後に一緒だった友人からメッセージをもらいまして、『帰路ですれ違った女性が滑落した』とのこと。

急いで指示されたYAMAPの記事を確認すると、『長靴』で登ってきた女性のことのようでした。

確かに、すれ違った何人かの装備は気になってはいました。その中の一人で間違いなかったようです。

何とかヘリで救助されたようですが、ソロでかつ、軽装は考えなくてはならないですね。

今回の登山は、ピッケルを使う久しぶりの山でしたが、私自身ももっと今期経験をつんでから挑むべきだったなとは思いました。

昨年の経験よりも近い時期の経験のほうが体に染み付いているわけですからね。四国にはあまり練習できる山もないのですので、本州に行かないといかなかったわけですがw

いろいろ考えさせられた山行となりました。

今回の私のYAMAP記録はこちら。

以上、『快晴の土曜でもすれ違い1ケタ!きわめて難しい残雪「石鎚山」・二ノ鎖小屋泊のご来光登山!【愛媛県西条市】』の記事をお送りしました。

二ノ鎖小屋の情報

二ノ鎖小屋は山頂の手前、西条市側に1時間(無積雪期の場合)ほど下ったところにある小屋です。

最大5人程度は寝られますが、それ以上はテントの携帯をオススメします。張る場所はここにはなく、少し下った夜明峠付近になります。

お手洗いは冬季使用禁止、携帯トイレの携行推奨します。水場もございませんのでご注意を。

私たちは1人2リットルずつ、水をボッカしました。雪を溶かそうにも残雪期の雪は少々汚れているので・・・

ほかの石鎚山系の小屋の情報は以下の記事をご参照ください。

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