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37都道府県にお住まいの皆さん、県民税で「森林環境税」を払ってるのご存知ですか?

こんにちは!aimiです。
このところ、佐川町内の町民の方と交流すると思うのですが、みなさん、夫の勤務している『地域おこし協力隊・キコリンジャー』のことをご存知で、『あの山も管理してるろ~?』『あっちもやろ~?』と活動場所までお詳しい。
人口1万人ちょっとと町自体が小さいというのもありますが、佐川町の以前一番に盛んだった、『林業』を復活させてほしいという思いがひしひし伝わってくる。森を整備するということは街を洪水や自然災害から守ることでもあり、もっと広い目で見れば二酸化炭素を削減する大事な事。
荒れっぱなしの里山が多い中、県や町がお金をかけてまで間伐や整備を行うということはどういうことなのか、改めて考えまとめてみたいと思いました。
森林整備はおもに『森林環境税』から
森林整備には主に『補助金』を使って行われ、その財源はほぼ『税金』となっています。
『税金』の科目は『森林環境税』と呼ばれ、47都道府県の中の37県で導入されています。これを読まれている読者の方のほとんど全員が払っていると思います。名称が違う県もありますが、おおむねこのような名称です。
現在の森林・林業を取り巻く状況は、木材価格の低迷によって林業経営が困難となり、人工林の手入れが行き届かなくなっています。
そのため、荒廃した森林が増加し、私たちの生活環境にも悪影響が出始めています。
このような中、高知県は、県民みんなの負担で森づくりを進めるため、平成15年に全国に先駆けて森林環境税を導入しました。高知県の森林環境税は、平成25年度から第三期目(平成15年から数えて15年目)を迎えています。
~高知県ホームページより引用
高知県は全国でも最も早く取り入れたことで注目されました。500円/年(1人あたり)です。
こちら(H29年年度森林環境税チラシ(うら)[PDF:514KB])を見ていただくとわかりやすいのですが、
主に
- 森林整備
- シカ被害対策
- 森林環境教育
- 公的な施設での積極的木材の利用
に利用されています。
2だとつい先日登った山では大規模なシカ防止策ネットを目にすることがありましたし、
【参考記事】
[blogcard url=” https://www.aimisuna.com/2017/11/14/post-6088/”]
佐川町だとすべてがめちゃくちゃ身近なのですが、なかでも4の『黒岩保育園』・『集落活動センターくろいわ』がおもに町内産の木材で使った施設!1年ほど前に建ちました。木の香りのする新築の保育園のなかで園児たちが走り回っています。
-基本データ.jpg)
「集落活動センターくろいわ」の写真
『森林環境税』が『税金』からであることの批判もなくはない
ネットでは『森林環境税』について、
全県民から取り、民有林を整備するための税なのですが、他人の森林を整備するのになぜ税金が使われるのでしょうか? 地主が商売や娯楽でやってる森林事業に庶民の税金を使うのはおかしいですよね?
なぜ他人が所有する森林の整備に我々の税金を使うんですか?
あなたは、他人の庭を整備する金を要求されて納得できますか?所有者が負担すべきです。
などの批判も出ていることを知りました。
たしかに、『他人の所有する森林』は『他人の庭』に例えられてしまうのもわからなくもないですが、
庭は水源ではありません。森林は水源であり、CO2を吸収する大切な国の資産です。
そういう山の所有者も高齢化が進み、国産材の伐採メリットが少ないなか、受け継ぐ子孫の管理意欲があがるようなことはあまりにもないに等しい。街を出て行ってしまっている子孫も少なくありません。
『森林環境税』を利用した『森林バンク』構想
そこで続けて『補助金』漬けになってはしまうのですが、『森林環境税』を利用した『森林バンク』構想(林野庁)があがってきています。
『森林バンク』構想とは、
人工林の管理を市町村が所有者から引き受け、林業経営者に貸与する。採算性が乏しい森林は市町村が調節管理し、森林組合などに間伐を委託する。財源は『森林環境税』を検討中。
相続手続きがとられず、地権者や境界が不明になった山も多く公共事業や山林集約の支障になっているとの事で、公的管理になると強制権も伴うケースもあるとの事で、丁寧に検討すべきテーマだ。~高知新聞2017/11/13記事より引用
佐川町では、一足早く、似たような形をスタートさせていると聞いたことがあります。
高知県に多く見られる『原木生産に積極的な林業経営者』とのギャップが埋まると良いなあ~というこの頃。
※高知県林業は深刻な人手不足。伐採依頼に対して人が慢性的に足りていない現状です。
まとめ:『森林環境税』の使い道は未来の生活にかかわることを知ってほしい
ざっくりとしたまとめで申し訳ないのですが、『森林環境税』の中身を皆さんに知っていただけたらと思いまとめさせていただきました。
よりいっそう、森に興味をお持ちいただけたら幸いです。
木を身近に感じられる「間伐体験」のススメ
もし『間伐体験』をしてみたい!という方がいらっしゃいましたら、
- 高知県「森林救援隊」
- 東京都多摩地域「とうきょう林業サポート隊」
- 全国「NPO法人 森の蘇り」「森と踊る」
として募集があります。ほかにもインターネットに各エリアで募集があると思います。いろんな団体が増えてきました。
3つ目にご紹介した「NPO法人 森の蘇り」「森と踊る」のイベントはお子様との参加も可能です。
私は関東にいた頃、八王子のイベントに参加しましたが、たくさんのお子様がいらっしゃってましたよ~。童心に帰ってめちゃくちゃ楽しい!みんなで選木~伐採まで体験できると、木が身近に思えてきますよ。木の皮をはぎ、樹液がたくさん出てくるのを見て、「木は生きているんだなあ、大事に使うからね!」といいながらの伐採。
わいわいとみんなで森の中で食べるお弁当も最高においしかった~。
木の香りに囲まれながら間伐体験をすることでよりいっそう木が身近になると思います。体を動かすのはとても気持ちもいいですし、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
以上、『37都道府県にお住まいの皆さん、県民税で「森林環境税」を払ってるのご存知ですか?』の記事をお送りしました。
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