こんにちは!aimiです。
我が家にはテレビがありませんし、日産の車に乗っているわけではないですが、先日、街の日産ディーラーの前を通ったとき、休日にもかかわらず閑古鳥の鳴いている店舗がありました。
自動車部品メーカーを辞めた今となっては、第3者的意見で申し訳ないのだけれど、販売店・営業さんたちには同情したい。なぜなら、2017/10/19現在、まだ日産のCMが流れていて、謝罪会見後も不正をしていたというのだから。
日産自動車の不正の経緯
完成車検査は、国交省が道路運送車両法に基づき、社内の研修を経て認定した従業員が行うよう各メーカーに求めている。日産でも社内規定で本来は認定された検査員が検査をすることになっていたが、資格のない補助員が一部を担当していたことがわかった。
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日産によると、検査員には認定されたことを示すバッジを渡すため、補助員との区別はつくという。これまでの社内調査では「自分は検査をしていいと思っていた」という補助員もいるといい、周囲もやらせていた。~2017年9月30日東京新聞ウェブより
9/29、国土交通省で第1回目の会見
同社企画・監理部の杠(ゆずりは)直樹エキスパートリーダーら担当者が「みなさまに多大な迷惑と心配をかけおわびする」とまず陳謝。
だが、検査不備のまま販売された車の安全性については、杠氏は「未認定の従業員が行ったとはいえ、出荷に必要な検査項目は全て行っている」と説明。「この検査で不具合が見つかることはまれだ」とまで言いきりました。
10/2、第2回目の会見
西川社長は公式に謝罪、116万台のリコールを申し出ました。さらに顧客への謝罪と、「原因究明と再発防止には検討に一か月必要」との回答をしており、次なる報告を待っている状況です。
10/19、前回謝罪後も不正を続けたとして、第3回目の会見
新車製造の最終工程「完成検査」を無資格の従業員にさせていた日産自動車では、新たに4工場で問題が発覚した後も不正を継続していたことが19日、明らかになりました。
日産の西川広人社長は同日夜、本社(横浜市西区)で開いた記者会見で「対策には時間をかける。ゆとりを持たせる」などと慎重な姿勢を見せ、2日に行った前回会見で「検査工程そのものは確実に行われている」などとした強気の発言から態度を一変させました。
いまだに「やっちゃえNISSAN」のCMが流れているのに「あきらめ」さえ感じる
このような経緯があるにもかかわらず、CMが流れている。ちょっとおかしいと思いませんか?
以前、「意にそぐわないことを言われた」として番組のスポンサーを降りたという高須クリニックの院長の発言がありましたが、
巷で大人気偏向報ステ
高須院長の
「スポンサーとして報ステは気に入らない。失望したから降りた」は普通の感覚高須クリニック院長が語る「#報ステ 」スポンサー降板の全真相 (iRONNA編集部) – オピニオンサイトiRONNA https://t.co/t1qEMyA81s
— じゅにぺこ (@happy_junie) 2017年10月12日
その逆もしかり、テレビ局側・または番組側から言うことも必要なのではないかと思います。いくらお金をもらう立場だからといって、おかしいものはおかしい。自分たちの立場さえ悪くなるのが目に見えているのに。
しかしそのままにする・・・最近のテレビは選挙偏向報道といい、「カネ」の姿がちらつきます。おかしいことばかりだと思いませんか。長い目で見れば信用を失っていることにまったく気づいていない。
「変なことは変」、「CMなんて流すべきでない」。そう言えば良いじゃないですか。
絶対に日産自動車は原点に返るべきなんです。
日産が原点に返るにあたり3つの大切なコト
当事者意識を持つ
謝罪会見後も不正を続けていたということは、「自分たちが悪いことをした」という意識がないということの表れです。さすがに現場の人はニュースのことくらい知っていたでしょう。違和感がなかったのでしょうか。
私が前職で現場にいたときは、「いつもと違う」=「ラインを停める」が基本でした。
何人もいるラインでしたら、流れで停めることができない、納期のプレッシャーなどいろいろな停めたくない要因はあるでしょうが、そんなことは関係ありません。流出させてしまっては「不良品大量生産」をするだけになってしまいます。
まずは「不良品の原因」を突き止めるのが先です。その結果、納期が遅れる場合は、正直に納品先に言えば良いだけの話です。
以前ある不良が出た際、この関門を突破してしまうと、次の組付工程が「海外」の場合がありました。ゆえに不良品追跡で何人かで港で選別に行ったこともありました。もう少し遅ければ、海外選別になっていたかもしれません。大事になってからでは遅いのです。
このように、「自分が悪いことをした」という当事者意識を持つことが重要です。
「自分には甘く、他者には厳しい」のを改める
今回の件で思い出したことがあります。
移住前に目のあたりにした、「リーマンショックの派遣切り」です。あの衝撃的な出来事はいまでも忘れることができません。つい昨日まで仲良くさせてもらっていた派遣社員の女性が突然来なくなってしまったのですから。
【参考記事】
[blogcard url=”https://www.aimisuna.com/2017/07/25/post-3113/”]
でも、今回の日産の件を見て、きっと同じようなことなのだろうな、と思いました。
これだけ大きな問題になったのにかかわらず、継続して係長が無資格の期間工や派遣社員にまで「最終検査工程」を見させていたというのだから、彼らも『これはおかしい』と言いにくい環境だったのでしょう。4工場も組織的に継続していたのだから、言われてもはねのけていたのかもしれません。
それなのにCMは垂れ流し、自分には甘い。起こるべくして起こった事件だと思います。
現場が疲弊していてオワコン化していないか?
これは前述の『当事者意識』の問題と関連してくるのですが、現場の人たちが『当事者』と思えないようないほど忙しすぎて何も考えられないのではないか、との報道もあります。
前職でも現場は『3勤』『2勤』(夜勤あり)体制が当たり前で、健康面にも心配がある人がいました。日産自動車もおそらく日勤・夜勤の交代制です。
交代制は、太陽が上がってくる時間に帰る人が必ずいます。通常は「週休2日」で、リズムを直すのは週末になるのですが、生産遅れなどで週1日休みの場合はその期間が短すぎ、体に大きな負担を与えます。
あまり短期間で日勤と夜勤を入れ換えると、勤務する人は大変です。
ですから、2週間ごとに入れ換えるなどできるだけ体が生活のリズムをつかみやすい感覚で夜勤と日勤を入れ換えましょう。
自分でシフトを調整できるのならば、あまり夜勤と日勤を頻繁に入れ換えないようにしてください。
そうすれば、体調も崩しにくくなるでしょう。夜勤だけでなく夜勤と昼勤がコロコロ入れ替わるような職場ですと、「夜勤性睡眠障害」といって、眠りたいのに眠れないといった症状が出てくる方もいるでしょう。
そのため、夜勤の従業員は「特別健康診断」をすることが、労働基準法で定められているのです。~SAT衛生管理者フログより
以上のように、理想は2週間おきと書いてありますが、会社の指示でそのとおりには行きません。
- 現場は常に『疲れている』状態になってはいなかったのか?
- 疲弊していることによって『いいことと悪いことの分別がつかない』など思考能力が低下していなかったか?
これも考える必要があると思います。
まとめ:原点に戻れば、悪かったことが洗い出せる
いかがでしたでしょうか?
もうこんなに悲しい事件は起こってほしくありません。前職が日産自動車の下請けでしたので他人事とは思えずまた記事を書いてしまいました。
【参考記事】
[blogcard url=”https://www.aimisuna.com/2017/10/12/post-5335/”]
以前在籍していた会社は、今頃在庫を抱えているか、対応に追われているでしょう。縮小化したので、日産の比率は低くはなったかもしれませんが、一番の収益の柱でしたから。
日産自動車に限らず、製造メーカーは、団塊の世代がいなくなり、メンバーが入れ替わった今だからこそ、今一度企業体制を見直す時期に来ているのかもしれませんね。
以上、『いまだに「やっちゃえNISSAN」のCMが流れているのはおかしい。日産が原点に返るにあたり3つの大切なコト』の記事をお送りしました。
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